Counterpoint Macro Index:2026年第1四半期

Counterpoint Macro Indexは、世界のテクノロジー業界を取り巻く環境とセンチメントを毎月トラックするインデックス(指標)です。

このインデックスは、以下の4つの主要領域を対象としています。

  • 消費者センチメント
  • 企業全般センチメント
  • テクノロジー分野センチメント
  • 政治・政策

カウンターポイントリサーチでは、テクノロジー業界の意思決定者にとって重要なマクロトレンドに関して、次の問いに答えることを目指しています。

✔ インフレ率はいつ正常化すると見込まれるのか
✔ コンシューマーテック製品の需要回復について、どの程度の見通しが立っているのか
✔ テクノロジー業界の景気後退局面は今どの段階にあるのか
✔ テクノロジー業界の主要ステークホルダーは、最近の地政学的事象にどのように対応しているのか
✔ 米中テクノロジー摩擦の最近の動きによって、どの分野が影響を受けているのか

 

 

ポジティブ要因

金利:

  • エネルギーショックによってインフレ圧力が再び高まっているものの、金利は当面、現行水準に据え置かれる見通しです。

世界貿易:

  • グローバル貿易システムは引き続き底堅さを維持しています。特に、米国最高裁がいわゆる「Liberation Day」関税を覆す判断を下したことを踏まえると、その影響はすでに収束局面に入ったとみられます。
  • また、米中の貿易摩擦についても、双方が他地域での難題を抱える中で安定維持を志向するとみられ、大きく再燃する可能性は低いと考えられます。

 

ネガティブ要因

政策:

  • 米国では制度的緊張の高まりを背景に政策の予見可能性が低下しており、欧州の中道政権も選挙面での圧力が強まっています。

地政学:

  • イランにおける紛争は、過去4年間で2度目となる炭化水素およびサプライチェーン危機を引き起こし、すでに弱い消費基盤にインフレ圧力をさらに加えながら、世界全体の経済成長を下押しすると見込まれます。

AIバブル:

  • テクノロジー企業の業績は力強い一方で、AI関連の設備投資が本当に見合うリターンを生むのか、また持続可能なのかに対する疑念は強まっています。

 

今後の見通し

  • 貿易摩擦と地政学的緊張は、2026年に入っても未解決のまま続く可能性が高いとみられます。
  • 金融政策と財政政策は限界的には引き続き支援的であると考えられますが、エネルギー危機が長引けば、市場参加者にとって政策環境は一段と厳しいものへ転じる可能性があります。
  • AIは引き続き構造的なテーマであり続けますが、市場の関心は、効率性、収益化、そして規律ある投資姿勢へと移りつつあります。